突然のエンジンブロー

まだ2000年頃の話になります。

 

当時は10代後半で免許も取り立ての若者だった私は土曜の夜になるとドライブで色んな場所に行きました。

 

そこでは会社の先輩や同僚もたくさんいてドライブの途中で美味い飯を食べて帰るのが慣例でした。

 

そんなある8月序盤の土曜の夜に予想外の出来事が起きました。

 

先輩の車がいきなり港付近でエンジンが停止してしまいました。

 

突然ハザードを出して道路の脇に寄せて、私は何が起きたのか車を停めて先輩の所に行きました。

 

この日は私と先輩の2台で繰り出しており、全員で6名でした。

 

先輩の車のマフラーからは煙が出ており、見るからに異常が起きている事が分かりました。

 

そこで先輩がエンジンをかけようとしてセルを回すのですが、キュルキュルという音が響くだけでエンジンは全くかかりません。

 

完全にエンジンが壊れているようで、最早自走するのは不可能でした。

 

また先輩も私もJAFに加入していないので、ロードサービスを受ける事も出来ません。

 

なので私の車に置いていた牽引ロープで先輩の車を整備工場まで運ぶ事となりました。

 

先輩の家から歩いて5分ほどの場所に工場は有ったので行先は分かったのですが、距離が30キロもありました。

 

そこでバイパス道路を利用して素早く牽引して車を運ぶ事にしました。

 

私の車に4人乗って、先輩の車に2人と別れました。牽引される側の車は軽くしておく方が引っ張りやすいからです。

 

こうして先輩の車を牽引して工場まで走り始めます。先輩はハンドル操作とブレーキをしながら私の車に当たらないように調整しています。

 

バイパスは信号は殆どないのでスピードも80キロで牽引できました。普通はもっと低いスピードなのですが、先輩は運転が上手なので大丈夫でした。

 

そして1時間もしない内に工場まで運んで、後は全員で車を押して工場の駐車スペースに置きました。

 

こうして夜のドライブの突然の出来事ではありましたが、無事に全員が帰宅する事が出来ました。

 

やはり車には牽引ロープは常備しておく方が、いざという時に助かるというのが身を持ってわかりました。